大門沢の登山口まで

2020/07/19(日)

停滞前線で日曜日も曇り時々雨の相変わらずの予報だったから、昨夜は同級生と久し振りの飲み会で羽目を外して飲んだ。朝日の眩しさに目覚めると青空が見える。天気図は太平洋高気圧が張り出した梅雨明けの気圧配置になっている。天気予報に騙された。慌てて飛び起きるが二日酔いで登山以前に酒気帯び運転になる。今年はコロナで広河原バスが運休になり、北岳から間ノ岳は登山禁止に、また域内の山小屋が全休業になり、計画していた白峰三山縦走が絶たれた。ならばと農鳥岳(3026m)の日帰りを計画した。奈良田から山頂の標高差約2200mを往復12時間(標準の77%)で歩く。当然スタートは夜明け前にヘッドランプで歩き、下山もラスト区間は日没後も覚悟する。なので駐車場から登山口に至る55分と、崩落による迂回路の部分、さらに最初の吊り橋まで辺りが真っ暗闇のランプ頼りを想定している。下見の必要がある。アルコールが抜けた14:20に自宅を出発する。双葉ETCから早川ICに14:50(630円)高速が早川まで延伸したから早い。しかし県道は工事中の片側交互通行が多く奈良田には15:30着となる。公営の無料駐車場は三角コーンで閉鎖されている。適当に路肩駐車で直ぐ出発する。トンネル前左折に登山ポストが。直ぐのゲートには登山自粛を促す張り紙があり駐車場閉鎖の意味が分かった。登山口は右手の東屋を過ぎて少し下った所にあった。迂回路の崩落地点も確認、最初の吊り橋(写真)で引き返した。
奈良田15:40~吊り橋16:20 0+40
吊り橋16:25~奈良田17:05 0+35  TX

櫛形山へアヤメを見に

2020/07/12(日)

甲府盆地の西に位置する櫛形山(2052m)は代表的なふるさとの山として、また花の百名山として有名である。特に今の時期にアヤメ平に咲くアヤメは東洋一の大群落と賞賛された時代があった。それが地球温暖化による植生の変化や、鹿の食害などによって絶滅寸前にまで減少してしまった。これを何とか復活させようと十数年前から地元の有志などが働き掛けて、柵とネットで保護して再生を見守ってきた。長い時間と大変な労苦だったと思うが、その甲斐があり近年は最盛期の3割ほどの花が戻って来た。そのアヤメの様子を見るため、Y君と初めての南尾根を登った。長引く停滞前線による雨が明け方に上がり、昼頃に晴れの予報がでた。スタートは氷室神社の苔むした急な石段(519段)で始まる。ここが意外な難所で、雨を吸った苔と、硬いビブラムソールの相性は最悪でツルツルと滑る。境内に上がると左手に登山口を示す標柱が立ち山頂まで4時間とある。道は初め谷沿いに登り、途中で右岸に渡って西の尾根に向かって急な等高線を斜めに這い上がる。普段から水量があるこの沢の通過に不安があったが、問題なく丸木橋で渡る。それにしても蒸暑い。大量に水を消費したので、ほこら小屋の水場で水筒を満たす。急な登りから解放され緩やかな稜線を裸山に向かう。山頂からの白根三山は雲に隠れ残念だったが、アヤメの彼方に美しい夏山の富士(写真)が望めた。今回は丸山林道が通行止で、池の茶屋からの入山者が無く、静かな櫛形山が満喫できた。
氷室神社09:00~アヤメ平13:15 4+15(裸山経由)
アヤメ平14:00~氷室神社17:00 3+00(原生林コース) SC