今年こそキタダケソウを

2020/01/02(木)

東の空は朝焼け色が美しく、まだ薄暗いラジオ体操の公園からは、白峰三山の3000mの稜線が朝日を受けて純白に輝いて見えた。ここ数年は正月の茅ヶ岳が新年スタートの恒例になっているが、今年は白峰三山の雄姿を直近に望む(写真)夜叉神峠でスタートすることにした。今年こそは雪解けのキタダケソウを見に北岳を登りたい。その思いと願いを北岳に届けるためだ。ただ、目標達成のためにはクリアーしなければならない問題がある。先ずは休日と天候のタイミングが合うか。次に梅雨の最中の限られたチャンスを活かせるか。それから残雪の状況に応じたコース選択と、必要な装備の判断ができるかだ。天気こそは神頼みになるが、コースタイムと装備は自助努力で解決できる。いずれにせよ少ないチャンスを逃さないよう、常にベストな体調を維持できるかが鍵を握る。その為に今できる最大の準備はトレーニングだろう。駐車場には30台以上の車があり正月登山の賑わいを見せる。簡単な身支度で直ぐに歩き始める。大晦日も湯村山トレーニングを登って脚力はベストだから、スタート直後の急坂も苦にならない。山の神を過ぎた頃から雪道に変わり、年末年始を鳳凰三山で過ごしたパーティーが何組もアイゼンをザクザクと鳴らしながら下りてくる。峠は文句なしの快晴で風も無く穏やかな正月だ。絶景を前に今年も登山の安全を祈った。
夜叉神口10:45~夜叉神峠11:35 0+50
夜叉神峠12:10~夜叉神口12:35 0+25 SC