「もう山でバテない」

2019/12/31(火)

昨年末に書店で見つけた「もう山でバテない」。この本のタイトルが引っ掛かった理由は、2カ月前の10月にY君と登った鳳凰三山にあった。登山口の青木鉱泉から標高差1500m、コースタイム5時間の中道ルートを薬師岳に登る御座石の手前だった。多機能時計を使うY君が後ろから「200mしか登って無い」と声が掛かった。そう言えば少し前から何人もの登山者に追い越されていた。腰痛で調子が悪かったのは言い訳にすぎない。その結果、薬師岳まで70分も超過して主峰の観音岳は断念となった。日没が早い季節の日帰りだから仕方ないが、Y君には申し訳なかった。また、300m/hの計画タイムで登れなかった自分が情けなかった。年齢的な体力低下は自覚していたが、それでもバテた意識は認めたく無かった。そんな折に出会った本「もう山でバテない」は人生を変えるほどの一冊になった。簡単な日常のトレーニングを実験データを基に解説した内容は親しみやすい。これに従って、身近にある里山(湯村山~白山)を練習場所に決めて毎週の習慣にした。効果は3ヶ月で表れた。体力に余裕が持てたことで登山が格段に楽になり、練習が励みになる好循環が生まれた。お陰で9月には念願の笹山ダイレクト尾根を日帰りで、その11日後には北岳も日帰りで楽々と登れた。(写真は笹山から真北に12kmの北岳を望む)「もう山でバテない」来年も更なる高みを目指して頑張りたい。