台風の傷あと

2018/11/25(日)

9月上旬の台風21号に続いて、9月30日夜から10月1日未明にかけて山梨県内に接近した台風24号の大雨と、記録的な烈風は各地に大きな被害をもたらした。この台風の影響で、登山道が荒れて道迷いが多発した高柄山(733m)で先週、倒木の撤去作業が上野原署員によって行われた。道を分からなくするほどの倒木が気になりクラブのY君と出掛けた。高柄山へは上野原から御前山を経て登るのがメインコースだが、今回は午後に第2ラウンドが控える関係でアクセスが良い秋山村の大地峠トンネルから登った。トンネル脇の急坂を10分ほどで旧大地峠。やはり峠は風の通り道か、大きな倒木が目立ち始め、眠れなかった24号の夜を思い出した。ここから千足峠までの間には撤去しきれなかった倒木が数本あったが、枝が払われて見通しは確保され道迷いの心配は解消されていた。山頂までの最後の急坂は良く整備されまったく問題ない。良く晴れた山頂から東方に相模湖が見え、北東には河岸段丘の上に広がる上野原の中心街(写真)を見下ろす。
トンネル08:50~高柄山10:20 1+30
高柄山10:50~トンネル11:45 0+55

印象に残る山

2018/11/25(日)

トンネル脇に停めた車に戻り弁当を食べて道志村を目指す。秋山から道志へ山を越えるショートカット道もあるが、ここは安全確実な来た道を都留バイパスまで戻り、県道24号で三輪神社~道坂トンネルを抜けて国道413号に乗った。今日の第2ラウンドは昨年登った大室山(2017.11.9)のPMに計画し、登山口を間違えて時間切れで断念した鳥ノ胸山(1208m)である。リベンジとなる今回は登山口を確認してあるのでキャンプ場まで車で入った。登山口を示す小さな表示と、いきなりロープで始まる急登はキャンプのお客さんが安易に山に入るのを抑止する効果が有りそうだ。しばらく頑張って小さな尾根に乗ると傾斜が緩くなり小さなアップダウンの快適な尾根歩きになる。やがて尾根が直角に右に曲って雑木の頭に着くと、真北にラクダのふたつのコブに見える鳥ノ胸山を捉えた。ここからやや急な下り坂を進むとすぐに平らになり、最後は薄暗い針葉樹林の急坂を頑張って二つ目のピークに三角点があった。冬枯れの周囲は視界が開け、すぐ西隣には御正体山が大きく立派に見える。南西に夕暮れの雲海に浮かぶ富士山(写真)を眺めながら、丸太のベンチに腰掛てコンロで煮た鍋焼き吉田うどんは格別だった。夕闇が迫るなか、Y君とふたりで駆け下った鳥ノ胸山(とんのむねやま)は印象に残る良い山だった。
キャンプ場13:20~鳥ノ胸山14:55 1+35
鳥ノ胸山15:25~キャンプ場16:20 0+55

第34回ふるさとの山に登ろう

2018/11/11(日)

クラブで登った七面山(2016.11.13)の希望峰で昼食中に、先を急いでいる様子の一人の若者が山頂を素通りして稜線を南下して行った。日没までは4時間ほど。軽装だがトレランスタイルでもないその青年の計画が気になった。地図を見ると八紘嶺を経由して梅ヶ島温泉に下るのが最短のようだ。以来、静かな落ち着いた雰囲気が漂うこの稜線を一度は歩いて見たいと考えていた。その八紘嶺へは安倍峠からが最短コースなのだが、身延町からの林道豊岡梅ヶ島線の山梨側が2011年の台風と集中豪雨で斜面崩落や路肩決壊の被害が発生して長い間通行止めに。これが10月19日に7年ぶり全線開通した。早速リーダーS氏が林道を下見に行き、クラブで今年最後の計画が決まった。メンバーは12名(初参加1名)で6時に車3台で出発した。7時半に安倍峠を越えた静岡側の登山口駐車場に到着。ここまでは視界があり晴天が期待できたが、登り始めて間もなく霧が流れて青空が閉ざされてしまった。それでも山頂で昼食中には一瞬だけ晴れて樹間から笊ヶ岳と七面山の方角を望むことができた。また今回は2名(OさんCさん)が10座カップを獲得し通算で18名となった。1800m付近を下山するメンバー(写真)正面方向に梅ヶ島温泉が見える。見事な広葉樹の森が広がり斜面には落葉が彩りを添えていた。
安倍口08:00~八紘嶺10:45 2+45
八紘嶺11:30~安倍口13:40 2+10