山の風格

2013/11/24(日)

登山口にある立派な大滝不動尊本宮と本殿裏に流れ落ちる落差100m以上の大滝(写真)がこの山域の風格を高めている。
古くから林業が盛んで横手道と呼ばれる作業道が山腹に棚のように何本も付けられ山名の由来になった。
出発から僅か40分ほど冷たい空気の北斜面を登ればすぐに明るい尾根に出る。
高気圧に覆われ眩い日差しが降り注ぐ晩秋の青空の向こうには御坂山塊の全容とその上に君臨する富士山そして南アルプス南部も見渡せた。
山の南斜面は度重なる山火事で黒く焼け焦げた木々が残り痛々しい風景だが、西面の山すそには今年40℃超の暑さで有名になった勝沼の日本一のブドウ畑が広がる。
棚横手(1306m)山域は手軽に登れる風格に満ちた山である。
大滝神社10:45~棚横手山12:05 1+20
棚横手山13:15~大滝神社15:15 2+00(甲州高尾山経由)

秋色に染まる山々 Ⅱ

2013/11/03(日)

夏の猛暑と雨不足で今年の紅葉は期待できないと言われていたが結果的には例年並みかそれ以上の紅葉になった。
また紅葉の期間の長さも今年の特徴で秋を長く感じられるのも嬉しい。
今日は県南部で県境の天子山塊にある長者ヶ岳(1336m)へ静岡県側の田貫湖北岸から東海自然歩道を辿り登ってきた。よく整備されたコースの南側は杉やヒノキの植林地で北側は広葉樹の自然林で真っ直ぐに山頂に続き、常に背後に大きな富士山がある。
山頂は東側の樹木が切り払われ富士の雄大な姿と箱根の山脈が、西側も美しい紅葉の樹間に南アルプスが望めた。
日差しは弱かったが無風で寒さも無く、ゆっくりと秋色に染まる山々を楽しんだ。
写真は休暇村分岐点から東側の眺望で天気の崩れを予告する笠雲が掛かった富士山と右下に田貫湖が見える。
田貫湖10:00~長者ヶ岳11:50 1+50
長者ヶ岳13:10~田貫湖14:30 1+20