ヤナギランには恵みの雨

2013/08/16(金)

夏休みで帰省した息子に娘も同行して毎年の恒例で今年は2回目になる山小屋丸川荘の只木さんに野菜を届ける歩荷を行った。
近年は重量物を積んだ背負子は息子の担当だが、休憩した六本木峠から娘の反対を押し切って天庭峠までの約1時間を背負ってみた。
若い頃は30kg位は全然平気だったが、久し振りの肩に食い込む重さに膝くらいの段差の前で年齢を感じてしまう。
今日のもう一つの目的は丸川峠に10年振りに咲いたヤナギランを見る事。
温暖化やシカの食害などで絶滅状態だったが、只木さんの情熱と愛情で僅かな株だが花芽が出て開花に至った(写真)。
これからも焦らずに時間を掛けて以前の様な花々に囲まれた丸川峠に戻したいという只木さんに大いに期待して峠を下りた。
猛省 : 遅い下山~頭上に聞く雷鳴~霰まじりの大雨~滑る道・・・
     油断から夏山での最悪パターンに陥り、娘に怖い思いをさせてしまった。
柳沢峠09:00~丸川峠11:35 2+35
丸川峠14:35~柳沢峠16:15 1+40

クラッシックルート

2013/08/04(日)

八ヶ岳連峰の赤岳(2899m)と野辺山のJR最高地点(1375m)を結ぶ山梨・長野の県境上に赤岳県界尾根は位置する。
古く信仰登山が盛んだった時代には修験者で賑わい、戦後は日本登山隊によるマナスル初登頂に端を発した第一次登山ブームに数珠繋ぎの登山者を迎えた。
今では容易に登れる美濃戸口からの入山者が大多数で、長い歴史を経て静かな県界尾根はクラッシックルートと呼ばれている。
登山口は清里と野辺山からの2カ所で小天狗で合流し権現岳方面の眺望が開け目指す赤岳は壁の様に大きい。
緩やかな尾根歩きは少しで先週の引き返し地点大天狗を過ぎダケカンバ帯を抜けるとクサリ・ハシゴの険しい登りが始まり、八ヶ岳の登山コースでは最難度の登りが頂上まで続く。
9合目手前の長いハシゴ(写真)の中段は傾斜が緩くカメラを出す余裕があるが全体的にザレ場なので落石に対する細心の注意を払う。
先週の賽ノ河原⇔大門沢の道が未確認なので下山も県界尾根を戻った。
美し森08:00~赤 岳12:20 4+20 
赤 岳12:50~美し森15:40 2+50