雲上からグライディング

2012/09/22(土)

秋分の日は名古屋へフライトを計画していたが停滞する秋雨前線の影響で雲りがちで大気も不安定なコンディション。
ローカルフライトに変更して天気図や気象レーダーから得た情報と、実際の天気を確認する目的で午前と午後の2回フライトした。
有視界飛行のパイロットにとってはこの様な経験を積み重ねる事が重要で、机上で幾ら勉強しても得られない貴重なデーターが学習される。
昼前は雲低4000ftで4/8の積雲だったが、14:30の盆地上空は雲量は変わらないが雲低が6000ftに上がり9000ftでon top of cloud 全天スカイブルーが広がっていた。
外気温も高く気流も穏やかだったので8500ftでエンジンOFF、いつもは音速で回転して眼に見えないプロペラがキャノピーの前で停止している光景(写真)には違和感を覚えるが愛馬の滑空性能を信じて雲上からグライディングを楽しんだ。
双葉10:45~双葉12:00 1+15
双葉13:55~双葉15:25 1+30

ジョイフライト

2012/09/09(日)

訓練の初期段階は直線飛行、旋回、失速などの同じ科目を同じ空域で反復する日々でキャノピーの外に広がる世界は自機の姿勢や位置を判断する為の目標物であって景色ではなかった。
初心者が飛行機を自在に操るとは大変な作業であって、景色を楽しむ余裕など全くなかったと言う訳だ。
そんなある日、教官が気分転換にと訓練空域から少し離れた山間地にある神秘的なカルデラ湖に案内してくれた。
こんな山上に有ること自体が不思議な四尾連湖(しびれ湖)で、湖畔でキャンプをした思い出を回想しながら教官の操縦で上空から見下ろす贅沢を味わった。
今日は一人で懐かしい思い出に浸りながら6500ftで上空をゆったり旋回し小窓にセットしたカメラで自動撮影(写真)も楽しんだ。
あの日のジョイフライトで初めて空を飛ぶ喜びを知った。
厳しい訓練の連続に挫折しそうな練習生に対する教官の粋な計らいだった。
双葉14:50~双葉15:50 1+00