高速巡航フライト

2010/11/20(土)

金曜~日曜までの3日間、日本列島は特大の高気圧に覆われ日本中どこにでも飛んで行ける小春日和の晴天が保証されたのだが・・・
仕事がそれを許してくれない。
強引に半日だけ時間を空けてプロペラピッチコントロールをオートマチックに改造した結果、高速巡航性能がどの程度向上したかテストフライトで14:20離陸する。
最短コースを設定して糸魚川を目指すが、往復距離380km双葉の日没16:30までに帰投する為には100%の性能を引き出す必要がある。
さらに松本の8nmSEでFDAの福岡発204便のIFRアプローチと重なり、管制塔からコースを東に迂回せよと指示を受けタイムロス、この間に白馬村通過の最低安全高度6500ftまで上昇しておこう。
松本空港R/W18に背風で進入するFDAの赤い機体を視認して高速巡航開始。スロットル(Map22inch).プロップ(Auto28).フラップ( -8°)で快調に飛ばす。
15:15糸魚川(写真)に所要時間0+55で到着、往路187kmは弱い向い風の中を平均速度204km/hで飛行して来た。この季節には穏やかすぎる日本海の洋上で右に上昇旋回7500ftまで高度を上げ追い風を受けて帰路を急いだ。
双 葉14:20~松本~大町~糸魚川15:15 0+55
糸魚川15:20~大町~美ヶ原~双葉16:15 0+55

予測と準備、確かな計画

2010/11/07(日)

休日の朝は5:45NHKTV全国の気象情報チェツクが長い間に習慣になった。
昨日からの雲の動きに始まり、降水確率や気温はもちろん、風と波の予想まで天気図を 解析しながら分かりやすく説明してくれる。
登山でもフライトでも事故や遭難はそのほとんどが天候に 起因するところが多く、計画段階でのウェザー確認は当然にして不可欠である。
今日予定の新島へのフライトは伊豆半島の雲と、この時季特有の強い北西風が要注意で、過去の経験をシュミレーションしながら予測をたて準備をする。
同乗者の到着を待って10:10離陸、心配した伊豆半島は雲底7000ftで駿河湾を渡るころ天城山の向うに神津島が見えた。
東伊豆から外海に出てイズリモートと通信、新島の風は290度から8ktで気温は20℃、着陸の障害になる物はない。空港にオーバーフィールドしてレフトベースR/W29にファイナルアプローチ11:05着陸。
写真は、帰路R/W29を離陸して新島を振り返る。周囲42km南北に細長い島で中央の僅かな平地に空港と村の中心部がある。
おいしい鮨を食べ2時間ほど島を散策した。予測と準備、確かな計画なしに安全で快適なフライトを楽しむ事はできない。
双葉10:10~新島11:05 0+55
新島13:45~双葉14:55 1+10

空撮カメラマンの慣熟フライト

2010/11/03(水)

以前から山岳写真の空撮にチャレンジしているが、山岳特有の不規則な気流の中では機体のコントロールだけで手一杯で操縦しながらの撮影には限界を感じていた。誰か写真に精通した同乗者はいないか探してた。誰でも良いと言う訳にはいかない。
先ずは空を飛ぶという行為が好きか嫌いかで選別され、少しくらい乱気流に揉まれても 平然としていられる線の太さと 、高速で飛行する機体の小窓から瞬時のシャッターチャンスを捕らえる確かな腕を求めたい。
そんな難題をすべてクリアーする男がいた。5年前に知り合ったプロカメラマンのR・S氏、同じ時代を生きてきた話が合う飲み友達のひとりだった。
久し振りに会った月曜日の飲み会で話をしたらOKいいよ!と事が運び2日後の今日、初フライトに。
愛車のスーパー7を駆って約束の時間に現れた彼は渋い大人の落ち着きを感じさせるが こちらは緊張が隠せない。冬型の気圧配置で数時間後に10mを超える北西風が吹いて くるからだ。
慣熟フライトは昨日初冠雪した富士山を眺めながら五湖めぐり~3000mに上昇して大菩薩~金峰山方面へ出来るだけ機体を揺らさないコースを選ぶ。
魚眼レンズで撮ると狭い操縦席が水族館のように(写真)いつの間にレンズ交換したんだろう?さすがプロだな!これからのフライトが楽しみだ!
双葉ローカル09:37~10:47 1+10