やっぱり登山は朝が勝負

2007/07/28(土)

25歳の頃、映画にもなった新田次郎の 「 聖職の碑 」 のコースを歩いた。
以来、中央アルプスは四季を通して何度となく登ってきたが、昨年は岡谷の豪雨災害の前日で土砂降りの雨に見舞われ、千畳敷で登山中止を決めた。
今年は2週間遅らせて、「梅雨明け」+「残雪」+「満開の花々」のはずだったが、肝心の梅雨が明けない。
それでも、しらび平に向かうバスの窓からは稜線に青空が見えて、3000mからの眺望に期待が膨らむが、想定外に登りのロープウェイで整理券が出され30分のロスタイムとなってしまう。
さらに午後からは雷雨の予報も出て時間との闘いが始まった。
写真は、オットセイ岩付近から見上げる宝剣岳(2931m)と千畳敷カールに黄色いじゅうたんを広げるシナノキンバイの群落。
かなりのハイピッチで頑張ったが、この直後ガスが湧き稜線に出る頃はミルクの中に、、、午前3時起床も甘かった、やっぱり登山は朝が勝負!
千畳敷07:25~駒ケ岳08:45 1+20
駒ケ岳10:10~千畳敷11:30 1+20

雲上クルージング

2007/07/22(日)

それにしても今年の梅雨は長い、当初、気象庁は猛暑を予想していたが、ついに今日それを撤回して冷夏の予想に切り替えた。
そんな中、今日は珍しく甲府の上空に青空が顔を見せたが、盆地を取り巻く連山にはべったりと積雲がまとわりつき、その稜線もピークも見せてくれない。
ならば、こちらから覗きに出かけてやろうか。
2時間の飛行計画を提出して一人で離陸した。
写真は本栖湖の上空2400mから雲海の上に笠雲を被った富士山を眺める。
下界は蒸し暑く不快な季節だが、真綿の様に白く輝く雲上は別天地である。
この後、南アルプスから八ヶ岳と雲上クルージングを満喫して、着陸のため暗い雲の下へ降下したら案の定、驟雨に見舞われた。
双葉11:00~双葉13:00 2+00

「 露払 釈迦ヶ岳 」

2007/07/16(月)

釈迦ヶ岳12:40~檜峰神社14:40 2+00(新下山道)
甲府市内から南に見上げる富士山は、前衛の東西に連なる御坂山塊(1500m~1800m)が盾になり8合目当りから上部しか望めない。
この盾、御坂山塊の中に際立って端整な三角錐を見せ屹立する二座がある。
西に節刀ヶ岳(1736m)、東に釈迦ヶ岳(1641m)で、その鎮座する位置から 「 釈迦ヶ岳が露払い 」 、 「 節刀ヶ岳が太刀持ち 」 で 「 東の横綱富士山 」 の
土俵入りが連想される。
写真は、釈迦ヶ岳の9合目から、切り立った西壁を間近に見て甲府から見た西側にハングした形が容易に理解できた。
雲の切れ間に覗く甲府盆地は左側が甲府方面、右側が果樹地帯の峡東方面。
帰路は空が暗くなってきたので往路を戻らず、上芦川への分岐手前から 直接 檜峰神社へ下った。
檜峰神社09:20~釈迦ヶ岳11:30 2+10

夏山シーズン到来!

2007/07/01(日)

富士山(3776m)や北岳(3193m)など 3000m級の山を多く抱える山梨に、今年も夏山シーズンが到来した。
昨日には南アルプスで、残雪で登頂が危ぶまれた富士山でも山小屋関係者などの懸命の雪かきで今日、待望の山開きを迎えた。
でも、本格的な夏山は昔から「梅雨明け10日が勝負」と言われていて梅雨前線が停滞するこの時期には、基本的に濡れる覚悟の登山になる。
今日も降水確率は終日50%で、甲府盆地を取り巻く山々はどれも雲の中、霧雨が止むのを待ち9時過ぎに家を出た。
時間が遅いので林道の終点まで車で入り、新道峠から節刀ヶ岳に向け歩き出すが、今にも降り出しそうな雨にUターン、距離が短い黒岳に作戦変更した。
写真は、アヤメが咲く御坂山塊の最高峰、黒岳(1792m)の頂上にて、
濃い霧で眺望は全くきかないが、露に濡れた草花は元気に輝いている。
新道峠11:40~黒  岳12:40 1+00
黒  岳13:40~新道峠14:30 0+50