山小屋のストーブ

2007/01/28(日)

山小屋のストーブには登山を始めた頃の忘れられない苦い思い出がある。
ゴールデンウィークの鳳凰三山、濃霧で何も見えない真っ白な状態の稜線で道に迷いながら、やっとの思いで薬師小屋にたどり着くことができた。
そこで凍傷寸前の手足を暖めてくれ、濡れた衣服を乾かしてくれ、温かい飲物を与えてくれたのが、小屋の主人と薪ストーブだった。

今日は25年振りに新しくなった丸川荘のストーブで山小屋の温もりを感じたくて、プレゼントの大鍋を背負い峠に登った。
写真は、小屋の中央に設置された只木さん設計の真新しい薪ストーブ、 左に
今日届けた直径33cmの大鍋 (軽量で熱伝導の良いアルミ製)。
コーヒーを飲みながらの談笑と、薪ストーブの暖かさが心地よく、時間が早く過ぎてしまう。   本当に山小屋のストーブは心から ホットになれる!
裂石口10:45~丸川峠12:30 1+45
丸川峠14:05~裂石口15:05 1+00

愛馬で駆ける暖冬の富士

2007/01/21(日)

大寒とは思えない暖かさは連日の気温にも表れていて、朝の最低もプラス、日中は10℃を越える。
暖冬の年こそ、太平洋側の降雪確率は高いのたが、幸いな事に今シーズン甲府盆地にまとまった積雪はない。
県内の山岳地帯も一見、真っ白に雪化粧したかに思われるが、空から接近して見ると、その薄化粧に これも地球温暖化の影響かと驚きを感じる。
写真は、河口湖上空2400mから(滝が原の制限空域には入っていない)
この後、スバルラインの五合目駐車場から吉田口登山道を八合目まで飛んだが積雪は極めて少なく、所々に露出した岩肌が見えた。
このまま、厳冬期の富士を象徴する純白のベールが裾野までを覆う可能性は
極めて低いだろう。
双葉10:35~双葉11:15 0+40
双葉13:40~双葉14:55 1+15

頼れる冬のパートナー

2007/01/02(火)

「魔法瓶」、今の若い人に言ったら何の事か首を傾げるだろうか?
冬山では寒さ対策が重要なカギを握るのだが、私が登山を始めた35年前から較べたら衣類は格段の進歩を遂げて、軽くて丈夫なあったかウェアーに驚く。
でも、それも行動中の話だろう、吹きさらしの山頂や休憩中に体が芯から冷えてしまったら、温かい飲物で胃袋から暖めるしかない。
そんな時タイムリーに活躍するのが「魔法瓶」なんです。
新年初登山の今日、誰も居ない山頂で30年前に買ったイギリス製のテルモス(魔法瓶)の湯でコーヒーをドリップ(写真)した。
温かい飲物が孤独まで癒してくれ、頼れる冬のパートナーを本当に魔法の瓶だなと思った。
深田口08:15~茅ヶ岳10:10 1+55(女岩ルート)
茅ヶ岳10:50~深田口11:55 1+05(防火帯ルート)