危うきに近寄らず Ⅱ

2006/07/16(日)

車が県境を越える頃、雨は本降りになった。駒ヶ根ICを降りて菅の台バスセンターから6時42分発しらび平行きに乗る。乗客のほとんどが中高年の登山者で、満席の後部座席から関西弁の会話が耳に飛び込んで来た。行ける所まで行こうなどと話している。連休を利用して遠方から時間とお金を掛けてやって来たのだろう。そんな乗客たちの思いに押し流されるように、ロープウェイで千畳敷(2611m)まで昇った。晴れていれば雄大なパノラマが望めるのだが、霧で視界は100mもない。残雪も多く、おまけに横殴りの雨が叩きつける最悪のコンディションなのに、信じられない事に乗客の半数近くが、登山を決行するとは驚きを通り過ぎて馬鹿げているとしか思えない。写真は、しらび平へ向かうバスの車内(7:10)から、この時点で山は諦めていて気持ちは早太郎温泉の露天風呂に向かっていた。

愛馬タイフーン整備中

2006/07/09(日)

航空機には、1年毎に耐空検査(自動車の車検にあたるもの)が義務付けられている。3月に期限が切れ4月から整備のためドック入りしていた愛馬タイフーンはゴールデンウイーク明けに整備と検査終了の予定だったが、5月3日に但馬空港で発生した同類機による墜落事故 (離陸直後のエンジントラブルが原因) で整備士のエンジンに対するチェック基準が一段と厳しくなり、「納得が行くまで調べたい」となった。問題は、コンプレッション(圧縮比)の低下、以前から気になっていた夏場のオーバーヒートとの因果関係も有りそうなので、入念に調べてもらい、ピストンリングをドイツへ発注し交換する事になった。他にも5年毎に義務付けられている、燃料系統のホース交換など大変な手間の掛かる整備作業を終え、来週の梅雨の晴れ間にフライト検査を受ける。写真は、カウリングを取り外したエンジン、オレンジ色の燃料ホースが見える。