天理岳バリエーション

2023/11/26(日)

山の会メンバー4人と共に会長が公開した個人山行に同行させて頂いた。会長が計画する山行は一般のレベルでは登れないバリエーションルートが多い。今日は両神山の最難関コース天理岳(1175m)に屈強な会員が集まった。計画は犬曳尾根を登り、天理尾根を下る6時間の周回コースになる。両神山のメインルート表参道をしばらく進むと、ガイド本で紹介されている長尾沢コース入口がある。だが会長の好みは犬曳尾根を末端から登りたいようだ。長尾沢をパスして、這うような急傾斜の尾根に取り付いた。尾根は明瞭だが地形図の等高線が示す通りの急勾配が待ち受ける。トップを志願してスタートから飛ばした為か、後半には左足ふくらはぎに痙攣を起こしてしまう。山頂まで残り僅か、危険と判断した会長のロープで確保され、何とか頂上に立てた。苦労して立った山頂は狭く、指呼の間に迫る両神山(写真)を見上げる。下山の天理尾根は岩稜の痩せ尾根をアップダウンする緊張を強いられる悪場が連続する。さらに1040m点からの下りは40mロープでも足りず、支点構築で追加のロープを落とす痛恨のミスを犯す。仲間に助けられ無事に下山できたが・・。TX
日向大谷07:30~天理岳10:30 3+00(犬曳尾根)
天理岳11:05~日向大谷14:55 3+50(天理尾根)  

平賀淳さん追悼展

2023/11/23(木)

勤労感謝の祝日は、この時期らしからぬ暖かな晴天に恵まれ青空に南アルプスの雪化粧が映える。秋の雪を纏った白峰三山を眺めるためトレーニングを兼ねて夜叉神峠(1789m)に登ろう。だが今日の目的は芦安山岳館で開催されている平賀淳さんの追悼展を観覧すること。閑散とした登山口(1372m)を熊鈴を付けてスタートする。峠までの標高差417mをコースタイムの6掛36分で登る。気温が高く汗が流れ、37分で誰も居ない展望台に着く。風もなく快適な峠で白峰南嶺の稜線を目で追う。特別展の山岳館は県外車両で賑わう。昨年アラスカの氷河でクレバスに転落し急逝した平賀淳さんの生家は自宅の直ぐ近くで、特別な親近感がある。ご両親とは同年代で一緒に自治会の役員を務めたり、毎月の定例清掃でも顔を合わせる。事故の直後はかける言葉も無かったが、お母さんが大切に栽培しているシバザクラ(今年4月16日撮影)が春には見事に咲き誇り地域の風物詩として話題になる。僅かな株から20年以上の歳月を費やし、今では100株を優に上回る。登山は結果より過程を大切にした淳さんの理念はお母さん譲りだった。SM
夜叉神口10:10~夜叉神峠10:48 0+38(37.59.10)
夜叉神峠11:10~夜叉神口11:45 0+35

11月の例会山行

2023/11/19(日)

何年か前に信州峠から横尾山に登った時、その先に連なる県境の稜線を歩いてみたいと思った。その願いが例会山行の交差縦走(信州峠~飯盛山)で実現した。参加者は平沢峠発の1班が10名、信州峠発の2班が11名の総勢21名となった。天気は快晴で昨日までの強風も収まり最高のハイキング日和だ。希望通り2班で信州峠をスタートする。60分でカヤトの原に上がると一気に展望が開けて歓声が上がる。真っ白に雪化粧した八ヶ岳が正面に、振り返れば富士山から南アルプス、中央アルプス、浅間山等々、大パノラマが雲一つない青空に映える。横尾山では、この瞬間に山梨百名山を達成したSさんから祝いの饅頭が振舞われ再び大歓声が上がる。記念写真を撮って山頂を離れる。ここから未踏区間で中央分水嶺の稜線(写真)が続く。途中ザックをデポして木賊の頭に寄る。まだまだ先は長いから急ごう。アップダウンを繰り返し、着いた槍のピークは狭い。コルに下って陽だまりでランチにする。午後のスタートから僅かで1班と交差(キー交換)する。次のピーク丸山で県境尾根を離れた。総距離10.4km絶景を堪能し気分は最高だ。TX
信州峠07:40~槍のコル11:50 4+10
槍のコル12:30~平沢峠16:30 4+00

白山トレーニング50(7)

2023/11/11(土)

昨夜はクライミング練習会の飲み会があって、若い仲間たちと楽しい時間を過ごした。色々な話題の中で湯村山でランニング、略して「ゆむラン」が気にとまった。毎週土曜日の6時半に緑ヶ丘に集まって八王子山まで往復すると言う。飲んだ勢いで、出勤前に明日「俺も参加する」と言ってしまった。約束の時間に駐車場に着くと、短パンに半袖のトレランスタイルの若い男女30人ほどが集合している。コースを確認すると湯村山は登らず、舗装路をのろし櫓まで進み、その後は山道を行く勝手知ったる道だ。スタートから走りで始まるのには驚いたが、集団でのトレーニングは何だか楽しい。舗装路は傾斜が緩いから走れるが、距離は格段に長い。櫓13分、湯村山を経由するタイムとほぼ同じで来た。法泉寺山25分、この後の下りで3人に抜かれる。軽快な下りが特徴のトレランも、急な登りは歩きになるようだ。第2東屋41分、昨夜のアルコールが汗になって流れる。手袋と上着を取る。ラストスパートに入ると早いランナーが下ってきて爽やかなエールをくれる。白山トレーニング再開から50回の節目に、若者たちと競って楽しい経験ができた。写真は早朝の甲府市街を望む八王子山から。 FT
緑ヶ丘06:30~八王子山07:15 0+45(8℃ 45.58.34)  
八王子山07:20~緑ヶ丘08:05 0+45

山梨側は荒れた難路

2023/11/03(金)

5月に静岡側から登った海が見える青笹山に秋にまた山梨側から登りたいと思っていた。それが山の会で山行部長を務めるAさんの公開個人山行で実現した。晴れの特異日「文化の日」ならではの快晴、夏日になる予報も出ている。奥山温泉の少し先にある広場に駐車し、林道を40分ほど歩いて登山口に至る。初めは良く管理されたスギの植林地で傾斜も緩く軽快に歩を進める。やがて見事な苔のジュータンが広がると傾斜が急になり踏み跡も不明瞭になる。さらに上部になるとザレの急斜面に落ち葉が積り道形は完全に消える。まさにバリエーション状態となり、たまに有るピンクテープだけを頼りに這うように喘ぎ登る。登山口から130分の苦闘を経て細島峠に着いた。この急峻な道が昔の人にとっては甲斐と駿河の交易道路だったと思うと頭が下がる。後は緩やかな稜線を60分で誰も居ない山頂に立った。群青色の空の下、我々4人だけの貸切りピークは南アルプス深南部が近く、山座同定で盛り上がる。下山は甲斐百山が紹介している田代峠方面が崩落のため、往路を戻る。山梨ルートは体力、難易度ともに静岡ルートの比ではない。写真は山頂直下から。TX
奥山温泉07:15~青笹山11:15 4+00 
青笹山12:15~奥山温泉15:45 3+30