今年の最後に

2021/12/31(金)

山梨百名山の最低山である白鳥山(567m)は過去に貫ヶ岳の帰りに森林公園から登った。だが山頂まで10分弱の歩きで達成感は得られなかった。今日は2年ぶりに帰省した息子が同行して、ガイドブックで紹介されている静岡県富士宮市からのコース(片道2km・標高差494m)を登った。今年8月に中部横断自動車道が開通して静岡が一気に近くなり、登山口の本成寺(海抜74m)までジャスト1時間で到着する。ドアを開けると寒くない。冬型の気圧配置で寒気の南下を覚悟して来たから拍子抜けだ。墓地を右に見て小さな沢からスタートする。5分ほどで集落があり、立派な民家の庭に立つ案内板に導かれ、茶畑の脇から登山道が始まった。驚きは直径20cmを超える立派な竹林とスギ、ヒノキが混在して立ち並ぶ不思議な光景に足が止まった。さらに30分ほどでは、急峻な山腹に発掘復元された白鳥山七面宮に登る175段の石階段が、山里の歴史と文化を物語り再び歩を止める。それにしても気持ち良く手入れの行き届いた大きなスギ、ヒノキに覆われた登山道は快適だ。小ピークを僅かに下り、最後に急登で大らかな山頂に立った。予想通り南アルプスは雪雲だったが、富士山の展望と鍋焼きうどんで寛いだ。 FT
本成寺09:10~白鳥山10:30 1+20
白鳥山11:45~本成寺13:00 1+15

夕暮れの太刀岡山

2021/12/05(日)

2018の年末から始めた週一のトレーニングが間もなく3年になる。最低1時間しっかり負荷を掛ける歩行で脚力アップを目指して来た。結果は6kgの減量と血圧の数値に表れ、体力が向上したことで登山に余裕が生まれた。こうなると仕事が忙しくなる冬場も休まず体力をキープしたい。今日は15時過ぎに時間が空いたので自宅から15分の太刀岡山登山口に向かう。普段は湯村山から白山が練習コースの定番だが、飽きた頃に太刀岡山が浮上する。スタートして直ぐに標高差400mの激登りが始まる。特に今日は時間が遅いので日没との競争になるから気合を入れて頑張る。だが焦る気持ちと裏腹に、登山道に堆積した落葉で足元が滑り、気合は空回り。それも鋏岩で直角に右折して尾根に上がると落葉から解放されスピードアップできる。やがて額に汗が流れた頃、南アルプスに夕日が沈む寸前の山頂に立った。南方に甲府盆地と富士山を望み(写真)休む間もなく下山にかかる。上空に残った薄明りを頼りに急坂を下る。やっぱり「秋の日は釣瓶落とし」は本当だった。祠が安置された巨岩を過ぎた辺りから一気に暗くなり、ヘッドランプ無しで落葉の急坂は怖い。何度もスリップして尻餅をつきながら、登り以上の時間を費やして下山した。通い慣れた山に対する過信があった。 FT
亀沢川橋15:30~太刀岡山16:10 0+40
太刀岡山16:10~亀沢川橋17:00 0+50