爽快ロッククライミング

2021/07/22(木)

上達に伴ない面白くなってきたスポーツクライミングが、隔週の講習会の合間に有志仲間との自主トレを挟み、気付けば今年から毎週木曜日の日課になっていた。今日はその練習の成果を試そうと八ヶ岳でロッククライミングに挑戦した。40年前に足を洗って、二度と戻らないと思った世界に再び、この歳になって挑む事になるとは何か不思議な因縁のようなものを感じる。厳しい急登のアプローチを頑張り、9:00小同心クラックの取付に着くと先行パーティーがスタートした所で、しばらくの待ち時間となる。ここは周囲を名峰群に囲まれた八ヶ岳連峰のほぼ中心、遠く北アルプスまでの眺望に飽きることはない。この後、装備の点検と登攀の手順を確認していたら上部からラークの声が、直後に拳ほどの落石が空中に跳ね飛ぶ。すみませーん!の声を聞いて、人工壁のジムでは絶対にない落石の怖さに緊張のスイッチが入る。9:46講師S氏のリードで1ピッチ目がスタート(写真)した。青い空に白い雲が風の速さで流れ、これから始まる夢の時間に気分も高揚する。登りだしはウオーミングアップ的な優しい感じだったが、やがて空中に体をせり出す場所や、チムニーに入ったりと変化があり、抜群の高度感と共に約2時間のクライミングを存分に楽しむ事ができた。下山も一般道でなく大同心稜沿いを懸垂下降で基部に戻って総勢5名のクライミングが終了した。途中で雷鳴と一瞬だけパラパラと来たが降られる事なく幸運だった。S氏、H氏と若い二人に感謝したい。
美濃戸05:30~取 付09:00 3+30
取 付09:45~横 岳12:10 2+25
横 岳12:50~美濃戸16:10 3+20

真剣にトレーニング

2021/07/18(日)

4月の怪我、医者にはアキレス腱が切れる寸前の肉離れと診断された。以降、週一のトレーニングを見直し負荷を軽くして12週間が経過した。当然のこと脚力は落ちて今の体力に自信がない。クライミング仲間に誘われた八ヶ岳での登攀が4日後に迫り、遅れず付いて行けるか、足手まといにならないか、不安が募るばかりだ。この不安を払拭するためには練習しかない。今日も午前中に時間が出来たので近場で涼しい編笠山(2524m)に登ることにした。登山口の観音平(1580m)から標高差944mを2時間で登り午前中に下山する。前回はスタートから飛ばし過ぎて終盤に失速、12分超過だったから抑え気味に雲海展望台を45分で通過する。この直後にトレランの2人組青年が追ってくる。越されてなるか闘争心に火が着く。先行する登山者をごぼう抜きにして押出川で給水のため立ち止まると、直ぐに上がって来て、早いですねと声を掛けられる。後ろから追われると本能的に逃げると返す。短パンにランニング、背中に小さなナップザック、息子と同年代くらいの好青年だが山の経験は浅いようだ。ここから三人で抜きつ抜かれつ熾烈なレースになる。森林を抜けて景色に見惚れる二人を一旦は大きく引き離し、逃げ切り寸前の最後に一人に抜かれた。7kgのザックを置いて空身で勝負したら・・・お陰で目標タイムの2時間をクリアーできた。山頂からは、これが梅雨明け3日目の青空だと南八ヶ岳の主峰群(写真)と遠く北アルプスまで360度の文句なし大展望を満喫した。歳と共に衰える体力を何とか維持するために、多少の無理は覚悟で挑戦して行きたい。
観音平07:10~編笠山09:10 2+00 
編笠山09:50~観音平11:35 1+45 TX

めげずにトレーニング

2021/07/11(日)

台風5号の接近で大荒れが予想され6月27日の北岳草は断念した。仕事と自治会の都合で27日だけのワンチャンスだったが、台風と停滞前線を相手に勝算は薄い。険しい山岳地帯を結ぶスーパー林道は規制雨量で通行止めになり、広河原で足止めを食らう可能性もある。結果は予想進路を大きく東にそれた台風の影響は小さく、特に問題なく登れたようだが、北岳を相手に無謀な賭けを慎む判断は賢明だったと思いたい。それでも目標を失った悔しさは大きく週一のトレーニングにも身が入らない。今日は午前中に時間が空いたので気分転換に大月の姥子山に遠征した。大峠(1560m)の駐車場は県外車が8台と少ない。富士山の眺望はないが、回復傾向の天気に期待してスタートする。40分で誰も居ない雁ヶ腹摺山(1874m)に着く。秀麗富嶽十二景の名山として、五百円札で有名なこの頂上で一人静かに10分休む。この間に困難度★★になる姥子山への初めての道をガイドブックで読む。南東へ尾根を20分下った所で先行する4人組を追い越す。道は部分的に滑りやすい所も有るが明瞭な踏み後とピンクテープで特に問題ない。間もなく金山への分岐を右に見送ると直ぐに舗装された林道を横断する。ここから痩せ尾根を登って西峰へ、さらに東に岩峰の東峰(1503m)に着く。晴れていれば抜群の展望台も周囲は雲に囲まれ、頭上だけに青空が覗く。一瞬の切れ間に帰路は登り返しになる雁ヶ腹摺山(写真)が見えた。晴れた日にまた来よう。
大 峠08:50~姥子山10:25 1+35
姥子山10:50~大 峠12:35 1+45 TX