白根三山に会いに Ⅱ

2021/02/07(日)

自宅からは農鳥岳から南に続く白峰の南嶺が良く見える。だが主役の間ノ岳と北岳は前衛の山々が屏風のように立ちはだかり、その雄姿を望めない。今朝も南嶺の稜線が晴れていたので、白根三山に会いに櫛形山に登る事にした。昨日は高気圧に覆われ穏やかな一日だったが、今日は前線が通過して午後から冬型に向かう。午前中が勝負なのだが、意に反して林道は冬季通行止めだ。みはらし台の1時間ほど下にある、北尾根入口(900m)からのスタートになる。この時点で中尾根を下山する周回コースは断念して、裸山(2003m)までのピストンに変更する。標高差1100mをコースタイムの3時間半で登ろう。順調にみはらし台を通過する。道は尾根沿い南側山腹を単調に上がっていく。谷を隔てた左には中尾根が同じ角度で登っている。路面は落葉が堆積して見えないが道を逸れることはない。やがて1700mを過ぎ、右に平成峡からの道を合わせると雪道になる。2週間前の雪が融けて凍ってを繰り返している。ここで単独男性がスパッツとアイゼンを着けて下ってくる。この先は完全な雪道になるようだ。転ばぬ先のアイゼンを穿く。それまで見上げていた稜線の高さ近くまで登り、道が平坦になるとアヤメ平は近い。雪は急に深くなって膝まで、風も出てヤッケを羽織る。ちぎれた雪雲が飛来して青空が小さくなる。鹿よけゲートは脚立で越える。無雪期ならピックニックの区間を難儀して着いた山頂に白根三山(写真)がギリギリ待ってくれていた。
北尾根入口08:55~櫛形山裸山12:15 3+20
櫛形山裸山12:40~北尾根入口14:40 2+00  SC