霧の雨ヶ岳

2019/10/20(日)

台風19号の大雨は県内の山岳にも甚大な傷跡を残した。端足(はした)峠までは特に問題なく眼下に本栖湖を、左手に竜ヶ岳を見上げながら高度を上げる。時折、雲間から日も射してきて10月とは思えない蒸し暑さに堪らずシャツを脱いだ。今日はクラブのY君が同行してタカデッキ(1921m)を計画した。タカデッキは二百名山の毛無山から稜線を北東に2kmほど、雨ヶ岳との中間地点にあるピークで360度の展望が開ける。山地図には南アルプスが全山見えると記され、一度は登ってみたかったが、熟達者の同行が必要ともある。予報は曇りだが「昼頃は晴れ」を信じて標高差1000m超の急登を頑張ることにした。それが端足峠で正面に現れるはずの富士山は霧に閉ざされ、期待は裏切られた感じだ。まあ、雨ヶ岳(1772m)までは登ってみよう。稜線上は風が通って涼しくて有難い。だが、台風と昨日の雨で道が川になって流れた様子で滑りやすく、強風で折れた小枝が散乱して歩きにくい。霧はさらに濃くなり今にも降り出しそうだ。途中の小平地で休憩中に2人組が下って来て、今日初めて人に会ったと声を掛けられる。物好きは自分らだけではなかった。峠から500mの直登は意外とキツイが、色付き始めたカエデが霧の中に凛とした姿を見せてくれた。ひょいと飛び出した山頂(写真)はクマザザが広く刈り払われ気持が良い。残念だが、タカデッキは次回にしよう。のんびり昼食の後で下り始めると小雨が落ちてきた。
本栖湖09:10~雨ヶ岳12:00 2+50
雨ヶ岳13:00~本栖湖15:20 2+20

大菩薩周遊

2019/10/06(日)

今年から登山を始めたM君の百名山デビューは大菩薩を一日掛けて歩く周遊コース。自身も半世紀近く前の社会人一年生の秋、C山岳部に連れられ初めて歩いた。当時は塩山駅の南に古くて暗い木造の山交バスの車庫があり、満員の登山客を乗せたバスに揺られ登山口に向かった。終点の裂石で下車して登ると標高差は1200m近くあり日帰りでは少々きつかったが、山のスケールが感じられ、忘れられない思い出として残っている。それが今では上日川峠まで車道が開通して、2000m超の名峰が1時間ほどで登れるようになった。しかし、若いM君に楽なコースを案内するのは失礼と思い、丸川分岐を基点に反時計回りに登って山頂で昼食、2時頃に只木さんの小屋でコーヒーを頂く計画を立てた。土曜日に職場から、丸川小屋に連絡すると玉ネギ在庫切れ!無理しなくて良いけど。玉ネギ2kgとお土産のみかんと菓子をリュックに積めてハイペースのM君の後を追う。静かな道から飛び出した上日川峠は観光地の様相で落ち着かない。さらに歩を早め、富士見山荘前から再整備され復活した旧峠道に逃げ込む。気になるのは一段と濃くなった霧だ。賽ノ河原から稜線上では小雨が降り出して視界は100mほどに。終日クリアーな眺望は得られなかったが、大菩薩嶺から丸川峠へのコメツガの原生林が霧に包まれ幻想的な道を歩いた。温かく迎えてくれた丸川小屋を振り返り(写真)裂石方面に下る。
丸川分岐09:00~大菩薩嶺12:00 3+00(上日川峠~旧峠道~賽ノ河原)
大菩薩嶺12:20~丸川小屋13:40 1+20
丸川小屋15:00~丸川分岐16:25 1+25